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アーユルヴェーダとヨガの融合スペース『HIBIKI』です。2009年8月新所沢にオープンしました。


by hibikispace
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正常な消化力とは?

1月24日に「季節の移り変わりをうまく乗り切るための知恵、ルトゥチャリヤ」
アーユルヴェーダ・ドクター、小峰先生のワークショップに出てきました。
時間がある時に、得た知識を皆さんに還元したいと思います。

http://satvik.jp/event/komine.shtml

今日は「消化について」書こうと思います。

アーユルヴェーダでは、アグニ(消化力)が低下し
スロータス(管)の閉塞により、体内にアーマ(老廃物)が出来、
それが体調不良の原因となると言われています。

では、正常な消化力とはどのような基準なのでしょうか?

ジール ネートゥ、ジールナ ラクシャナ(消化後の症状)という
6つの状態があって、食後6時間に1つでも
当該すれば消化していないという事で、
この6条件が揃うまでは、食べてはいけない!というのが本来は原則です。

①ドーシャが各々の場所にある→つまり身体の不快感がどこにもない
*身体との対話が必要、これはヨガにも通じます

②放屁(オナラ)、排便・排尿が出る

*厳格になり過ぎる事はないが、意識して確認することも必要

③ゲップをしても、それに食事の味がしない
つまり、心臓・食道付近(マハスロータス)がクリアに感じる(空洞感がある)

④さらっとしている感じがある
「?!」と思われるでしょうが、そのままの解釈でいいと思います。

⑤身体が軽い→つまり身体が荷物のような感じがしない
アグニが増加して、胸に温かい感じがある

⑥食欲が上がる
*クシュットKsut(hunger)とルッチRuci(Appetite)の2種類の食欲があり、
ただ目が欲しがっているような状態はRuci(Appetite)で、
本来の食欲とはKsut(hunger)である。但し、この区別は難しく訓練が必要。


現代人は仕事上、決まった時間にしか食事をとれなかったり、会食など
空腹を感じていなくても食事をしなければならない時もありますね。
ほとんどの方は、食事の乱れや様々な過度のストレスで消化力が落ちているというのが
今の状況のはずです。
消化力について、一番分かりやすいのは、舌の状態です。
朝起きて、まず舌の状態を確かめてください。
白い舌苔がついているというが、ほとんどではないでしょうか?
上の6つの条件を確認するまでもなく、
昨日食べた物が消化しきれていない証拠です。

毎朝、舌のチェックをする、身体の声を聞く等、日々の訓練・実践を心がけ
身体に意識を張り巡らせる事は、健康への第一歩!

by hibikispace | 2010-01-26 13:54 | AYURVEDA | Trackback | Comments(0)