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アーユルヴェーダとヨガの融合スペース『HIBIKI』です。2009年8月新所沢にオープンしました。


by hibikispace
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インドでの買い出し②

薬用オイルの買い出しも目的の一つでした。

「アーユルヴェーダでは何故薬用オイルを多様するのか」
少し説明しますね。

それは「経皮吸収剤」だからなのです。
湿布薬、ニコチンパッチ、ホルモンパッチなどを
思い浮かべて頂ければ、皮膚から薬用成分を吸収するというのが
容易に想像できると思います。

人間は進化の過程で、

○皮膚から水を体内に侵入させない為に
○体内の水分を蒸発させない為に

脂質膜で皮膚を覆うように進化しました。

ですので、皮脂膜に覆われた人間の皮膚は
水は弾きますが油脂は通過する事できます。
(お風呂に入っても身体はスポンジのように水を吸収することはありませんが、
ハンドクリーム等は容易に吸収しますよね)


水に油を垂らすと弾き分離しますが
油と油は混ざると同じ原理です。


オイルが皮脂膜・表皮・真皮を通過し
さらに筋肉(脂質膜で出来ています)に浸透し、
血管の血管膜をとおり、薬用成分が
血液中に入っていく仕組みです。

これが、アーユルヴェーダではオイルを多様する理由。

吸収するからこそ、口に入れても害のないものを
治療に使用するというのがアーユルヴェーダの考え方。
身体に塗るオイル、全て食べれる状態です。

・・・と話は長くなりましたが、そんな訳で沢山仕入れてきました!
インドでの買い出し②_a0132702_1243663.jpg

オイルマッサージ用のオイルは
大量のハーブを水で煮出し、その後
オイルと一緒に水分が完全になくなるまで、長時間煮詰めて作られます。
薬剤を使ってエキスを抽出するわけではないので、安全です。

オイルの製法は、古典文献「アシュタンガフリダヤ」
「サハスラヨガ」「バイシャジャラトナバティ」のレシピ通りに作られます。

パッケージにどの古典文献の製法で作られたかが明記されています。
↓(左:アシュタンガフリダヤ、中央:バイシャジャラドナバティ、右:サハスラヨガ)
インドでの買い出し②_a0132702_125611.jpg


日本とインドでは土地が違うので、多種類の大量な薬草を使って
同じオイルを製造することは難しいのでインドから買い付けしています。

現在、日本でも色々な方が薬草の栽培に試みています。
日本製のアーユルヴェーダオイルの誕生を心待ちにしています!

↓お店にはアーユルヴェーダの処方箋を貰ったインド人たちが
沢山並んで煎液やオイル、薬を買っていっていました。
インドでの買い出し②_a0132702_127358.jpg

by hibikispace | 2013-10-12 12:09 | AYURVEDA | Trackback | Comments(0)